マイナス金利でデフレ脱却 ?

マイナス金利が導入されてしばらく経ちましたが、皆さんの金利の方はどうでしょう。下がりましたか ?

マイナス金利とは日銀の政策であります。現在、日銀には民間銀行から当座預金・準備預金などの名目で250兆円ほど残高があるらしいのです。現黒田総裁になってから50兆円⇒250兆円に積み上がったとか。そのうちの220兆円は0.1%の利息を日銀が銀行に支払っているといわれています。

220兆円の0.1%は2200億円だそうです。日頃使わない桁なのでピンときませんが・・・つまり民間銀行は極限の低リスクで2200億円を受け取っているということでしょうか。

マイナス金利とは、これらをマイナスにするのではなく・・・この上さらに積み上がった残高にだけマイナス0.1%を適用するのだそうです。

そうすると、当然民間銀行はもう日銀に残高を積み上げるのをやめます。余剰資金が世間に出まわれば投資が増えデフレ脱却というシナリオというのですが・・・ホンマでっか???

実際には予想通り民間銀行は国債を購入してしまい10年国債の利息は0.05%と過去最低金利となったそうです。

ではなぜ企業等への融資が増えないのでしょうか???日本の人口が減少に転じたので国内投資に企業が消極的だからでしょうか?
(ホリエモンは人口は減らないと言っていますが・・・)

識者の方々が様々な委員会を立ち上げ実行しても、なぜデフレにいくのでしょうかねぇー。

このデフレの原因ですが、私個人的な考えですけれども格差社会のはじまりと捉えています。低所得世帯が増えたため消費動向が変化しているのではないでしょうか。安いものほどいいという根本的な消費動向が根付いている思います。

例えば280円の牛丼と300円の牛丼を比べて300円の牛丼のほうが好みだとしても280円の牛丼を食べるとか。私なら300円の好みの方の牛丼を食べます。しかし、これが280円と400円ではどうでしょうか。まだ400円を食べます。500円ならどう ? 280円にするかな。。。人それぞれここの価格差が違うと思いますが。

280円の牛丼で商売が成り立てば問題ないのですが・・・

ブラック企業というワードが出て儲かっていると思われた企業の裏のからくりがあぶりだされるケースがあります。ほとんどの場合、人件費の削減によるひずみだと思います。ホントは儲かっていないので人件費に予算をさけないということですかね。

400円なら人件費も潤沢に用意できるとしてもライバル企業が280円に値下げした時、400円でも惹きつけるだけの魅力があるのかが問われます。はたまた魅力があっても400円なら消費者のふところ事情から言って回数が減ってしまい売上減少とならないでしょうか。

私が約30年注文住宅に携わってきて最近大きく変わったと感じることがあります。建築主の低年齢化と世帯年収です。以前の住宅ローンは25年で長い方、現在では35年ローンが主流、40年というのもあります。

そして世帯年収というワード。つまり一人の所得ではなく共働きで合算した世帯年収で長期ローンを組んでいます。所得が低下したので夫婦合算でローンを長く組むケースが増えているということです。

もう一つの特徴は40歳代の建築主が減りました。住宅ローンは、まだまだ組める年齢ですが、子育てに莫大な費用がかかり生活が苦しい世帯が増えたとみています。

もう既にピケティーさんのいう格差社会は広まっているのではないでしょうか。見た目にはすぐわからない貧困がはびこり始めていて消費動向を変えていると思います。これに派遣・契約社員などが拍車をかけて格差を広げていくのではないでしょうか。

つまり、金融政策だけではデフレ解消とならない気がします。

グローバル経済では国内に限れば格差が拡大するかもしれないが、地球全体で見れば貧富は縮まっているとか・・・

このままデフレが続いて気がかりなのは、今の若い世代が強いられている派遣・契約社員制度です。彼らの将来を思うとき、この制度は再考する必要があるのではないかと考えます。

格差社会の是正政策を金融政策に並行していけばデフレ経済も変わるでしょうか。皆さんはどう感じられていますか。。。
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